231124 リーディングDX公開授業(教育関係者向け)
2023年11月29日 17時42分◎明治小では10月に公開授業を行い、本校職員も全員でおじゃまして勉強させてもらいましたが、今日は本校なりに、革新的な先生方が腕を振るってくれました。
☆1時間目 国語 「すがたをかえる大豆」ジャムボード、共有・協働
*隣の学校の先生からデジタル自作教材をゆずってもらいました。ありがとう(_ _)
教科書から読み取ったことをまとめる授業
質問がどんどんでてきます。子どもが主役だと感じます。
入力は手書き入力だったり、キーボード入力だったりと様々です。
迷ったら教科書に戻る。鉄則ですね。すばらしい。
◆この授業は、いわるゆ赤本の流れのままにジャムボードを使って教材作成しています。ですので、指導書通りに線をひかせたり、枠に読み取ったことを入力したりという、アナログっぽい授業ですが、デジタルならではの協働や共有も簡単にできます。これを作成する人はたいへんですが、できてしまえばアレンジもできるし、デジタルが苦手な方でも入りやすいでしょうし、とっっっっても優れた教材です。
☆2時間目 国語「じどう車くらべ」ミライシード、共有・協働
選んだ車の「しごと」と、そのための「つくり」に線をひき、デジタルや教科書、図書などで調べてまとめる授業。この子はタブレットの情報をもとにまとめ始めました。
前に並んでる図書をもってきてまとめ始める子。
額をつきあわせて、図書やデジタル、みんなの知恵を結集するチーム。
デジタルでまとめていて、ともだちからアドバイスをもらっている子。
デジタルだけでこれだけスラスラと書き進める子も。どれも個性ですね。
先生できました…。おもいきり誉められている子。
そりゃあこの笑顔になりますよね。自分で学ぶ対象や情報収集の方法を選択し、むちゃむちゃ誉められる。
◎うちの子達は何か尋ねるとたいてい「うん、大丈夫だよっ!」と根拠のない自信に満ちていて、ちょこちょこつまずいていました。この子達は主体的に学び、誉められ、根拠のある自信を積み重ねていくんでしょうね。
☆3時間目 算数「ひきざん」スプレッドシート(学習到達度提示)、演習セット
今日のめあてをきめますが、自然と子ども達からめあての文言がつぶやかれます。
大型モニターでは個々のルーブリック。やりながらめあてを変更する子もいます。
できた子は先生。答えを教えるのではなく、上手にヒントを出しているのにびっくり。
ルーブリックをみながらめあてどおりにできたか悩んでいる子。
解き方の発表。
別の考え方も。
演習セットで学んだことを試してみてます。
◎「先生、めあてをちょっと変えていいですか」とか、「~をclassroomに上げといてねえ」とか普通に会話の中に飛び交ってます。学びの方法も種類も質も多様になりますね。
☆4時間目 社会「明治の国づくりを進めた人々」共有・協働・情報交換
強い国ってどんな特徴?質問には思いついた人からチャットに入力して共有。
さらに、大久保利通はどのような国づくりを目指したかをテーマとして、調べ学習開始。
教科書、図書、ウェブページなどなど。思い思いの方法と形態。
チャットでのつぶやきから、「徴兵令」「廃藩置県」「殖産興業」「地租改正」のキーワードが出そろいました。
調べます
ひたすら調べて自分の言葉でまとめます
チャットでつぶやくと回答があちこちから入ります。
社会科とICTは相性がいいですね。
◎最後は確かめ問題。この時間に学んでもらいたい大切なことが理解できているか。授業の流れとしてはとても自然で力が付いている様子が分かりました。何よりも、45分集中できる仕掛けがすばらしい。先生がたくさんしゃべっていましたが、子どもの発言はあまり多くありません。ただ、情報収集やチャットでのインプット、スプレッドシートへのまとめ、確かめテストなどのアウトプットの時間が充実していました。なかなか充実した授業でした。
☆5校時
外国語。
鍋に入れる具材を考えて、それを友達に紹介する活動。専科の先生の個性爆発🎉
Small talkは朝食の紹介。
友達と一緒に、先生と、一人で…紹介文を作って練習してます。
話す力を高める授業。
いざ、英語で紹介。
◎英語に親しめる楽しくて身になる授業でした。この授業も、考えたり工夫したり話す練習をしたり発表をしたりと、アウトプット満載でした。
☆6時間目 社会「群馬の伝統文化を外国人に伝えよう」スプレッドシート(学習到達度提示)、スライド
スライドに発表内容をまとめて、内容をみなおしたり修正したりして完成させ、発表の練習まで目指す授業。やるべき内容は簡単に説明し、全て流れはモニターに示してあります。
勇気ある、発表練習第1号!
外国人が日本旅行で求めるもの調査に基づき、「やきまんじゅう」をテーマにしました。
第一号発表者に拍手!!!
こちらはチーム発表。伊香保温泉がテーマです。
続いてこちらは草津温泉。
スプレッドシートで到達度飲確認。めあては達成できたかな?
◎どの授業も提案性の高い内容でした。子どもを主語にするためにどんな手段をとるかは授業者次第。ICTの得手不得手や苦手意識、児童との関係づくり、学ばせ方などの観点から、保護者の皆さんには学年差や学級差が生じることへの理解をお願いしました。一部学年担任制や教科担任制を上手に利用してその差を埋める努力も必要だと感じています。
授業者の皆さん、お疲れ様でした。
☆担任のつぶやき
タブレットを与えればよい、グループ活動を取り入れればよい、のではなく、子ども達が知りたいと思うことをそれぞれの方法で掴んでいくことが主体的な学びだと、改めて感じました。
授業の中で、活動に応じて一人でじっくり考えたり集団になったり、その集団が解体してまた新たな集団ができたりと、子どもたちは学びを求めて自分から動いていきます。子どもたちは楽しそうです。あっという間に1時間の授業が終わるそうです。つぶやきも拾いやすく支援もしやすいです。自然とフランクな雰囲気ができてくるので、きちんと並べられた机のところで学習しているより、質問もしやすそうです。また、子どもたちの人間関係も見えてきます。さらに、授業以外でもその主体性が現れてくるので、子供ってすごいなといつも驚かされます。
そういった感覚で捉えている子どもたちの変化が、このスライドにあったように数値化されると、よりつかみやすくなるのかもしれません。
今後は、同じ教材を使った学習でも、上位の子はさらに深く追求できるように、下位の子は自分の目標に応じて少しずつステップアップしていけるように、場の設定・教材の工夫・先生方との授業研究などをしていければと思います。