校長あいさつ

吉岡町立駒寄小学校へようこそ

 駒寄小学校のホームページにアクセスしていただきまして、ありがとうございます。本校は、1885年に創立され、今年度138年目の歴史のある学校です。
 本校のある吉岡町は、群馬県のほぼ中央に位置し、榛名山の南東の山麓と利根川地域に町域があります。15年ほど前から児童数が急激に増加し、増築、改築を繰り返して今の4棟配置に落ち着いています。晴れた日には東に赤城山のなだらかな裾野が間近に感じられ、西には少し離れて榛名山が望めます。       一方で学区にある関越自動車道駒寄PAは、大型車両対応のスマートインターチェンジとして日本有数の利用台数を誇ることで有名です。さらに、国道17号線バイパス「新坂東橋」の開通等により大型商業施設や住宅の建設が急増しており「住みたい町」として更に人口が増加傾向です。児童数も同様で、令和5年度の児童数は801名(4月7日現在)。明るく元気で、素直、学ぶ意欲旺盛な子どもたちが、新しい教育の中で個に応じた自己肯定感を育む学びを進めています。

学校教育目標は、
 ・やさしい子 ・よく考える子 ・たくましい子

 優しいし、よく考える子ばかりですが、たくましい…がちょっとひっかかるところです。穏やかで繊細な子どもが多いと感じています。これは「弱い」のとは異なり、日本人が世界で成功してきた細やかさや根気強さと重なるところがあり、それを強みとして伸びるようにするための方針として、「ウェルビーイング」はこの子たちのための合い言葉だと捉えています。文部科学省のGIGAスクール構想をはじめ、リーディングDX推進事業、群馬県教育振興計画、そして吉岡町のHiBALIプランを礎として、これからを自分で切り開ける人材に育ってもらえるように保護者や地域の皆様と力を合わせて高みを目指していきたいと思っております。
 ご支援・ご協力を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます。


                             吉岡町立駒寄小学校
                                校長  山﨑 栄寿

学校だより こまよせ

24.03.04 こまよせ 第6号 令和6年度の方針号

2024年3月7日 15時15分

学校だより こまよせ 第6号  来年度に向けての方針号        令和6年3月4日   

 学校教育具体目標  ○やさしい子  ○よく考える子  ◎たくましい子

 

※1月当初から作成・推敲してきました。長いです。来年度の方針なので目を通していただきたいですが、これだけ文字が多いと読むのに抵抗があるのはよくわかります。日々お忙しいでしょうし。

 そこで、まずは次の項目にざ~っと目を通していただけると具体的な内容がわかります。4の(1)~(5)と5の表です。

 なんでそんなことするの?と疑問がわいた方は、時間のあるときに上からお読みください。そのために、いつでも読めるページにアップしました。

 簡単にまとめると、この子達がたくましく生きていくためには小学校段階での教育はとっても大切なので保護者と学校とがお互いの教育を整理し協力し合っていこうということと、誰もが教員になりたいという魅力的な職場環境をつくりたいということです。

 

1 新入学説明会での保護者へのお話

 〇地域性と校風

  おだやか・保護者が教育熱心・大人が子どもとの関わりを大切にしている

 〇子どもの特徴

  学力や生きる力の素地となる非認知能力が高い(協調性・素直・コミュニケーション・忍耐・自制・集中力・粘り強さ・繊細さ等)

 〇大人が配慮すべきこと

  過保護にならない、モノで釣らない、欠点を叩かない(子どもを否定しない・叱るべきは叱る)

 

2 駒寄の子どもたちと新しい教育

  教育が「主体的、対話的で深い学び」を目指して早6年。教職員の試行錯誤が繰り返されてきた。ICTの活用が始まったことでかつての「パソコン教室」とは比にならないほど、教育指向のコンテンツが揃っている。学級経営が得意なベテランの先生は1コマの授業で緩急をつけながら上手に集中力を持続させられるが、これと遜色ない授業がICT活用によって可能になってきた。教師としてどんなに頑張っても難しかった「主体的、対話的で深い学び」が容易にできる授業環 境が整ったといえる。アナログとデジタルを上手に使い分けることで子どもたちは45分間集中する。本校でもICT黎明期からICTの効能に早々に気づき、使いこなしているベテラン職員がいるが、鬼に金棒である。駆け出しの若手職員でも子どもたちが45分間、脇目も振らずに学習に集中しているのはすごいと実感している。さらに看護実習の学生からは、自分が受けてきた授 業と比べて、子どもたちが主体的になっていることに驚いた…という感想がたくさん寄せられている。職員が授業観や意識、子どもとの関わり方を更新していることの表れであろう。主体性を育む授業にシフトし、そこにICTと取り入れる新しい教育は、素直で真面目、粘り強く、 思考力、行動力ある駒小の子どもたちとの親和性がとても高いといえる。

  文科省リーディングDX事業においても、低学年から高学年まで端末を使いこなし45分間主体的に学ぶ様は壮観であった。そこまで先進的すぎる使い方でないにしても、ICTを日常的に使いこなす教職員は増えている。来年度も本DX事業を継続して、これまでの取り組みを整理したり、どの職員も使える教材作成をしたり、生成AIを授業に取り入れるなどして子どもたちの豊かな学びを推進していきたい。

  併せて、群馬県教育振興計画ではウェルビーイング(多様な個人がそれぞれの幸せや生きがいを感じること)の実現を最上位目標として掲げている。これも駒小の子ども達の目指す姿として最適であると考える。得意なこと、好きなこと、向いていることをたくさん見つけて、よりよく生きるための手段を複数みつけてもらいたい。それがこの子たちの人生を豊かにし、主体的に生きる基盤となってくれると信じている。

  町教委でも町HiBALIプランを吉岡町の子ども達に応じた教育プランに更新すべく鋭意作成中である。

     

3 新しい世代の教職員と子ども達のために

  上記のように社会的優位性の芽を抱えている駒寄の子ども達であるが、例えば、こだわりが極端に強かったり、繊細で折れやすいなどの特徴も散見される。それらは欠点ではなく、裏を返せば、こだわりが強いからこそ飛躍的かつ局所的に伸びる可能性を秘めている。繊細だからこそ日本人らしさを後世に伝えていける。

  こうした特徴を、競争原理にどっぷり浸かっていた学校で伸ばすのは限界がある。これからの学校は、自分の目標・自分のやり方・自分の考え・頑張った達成感や成就感、そして自己肯定感の醸成等を、ICT利活用や本物に触れること、体験すること、純粋な達成感を味わうことなどで伸ばしていく場となる。

そこで、最初に示した「○大人が配慮すべきこと」

(1)「過保護にならない」…今、自分の子どもを過度に守ることで、その先にある障害を自分で乗り越えるためのステップを奪ってしまうことになる。その行き着く先では、何でも思い通りになるという勘違いを生み、成長するに従って親が子どもからコントロールされる状況に陥るリスクもある。

(2)「モノで釣らない」…成就感を、欲しがっているおもちゃにすり替えない。純粋な達成感や疲 労の中にもやり遂げた喜びこそ、積み重ねることで自信となり、自己肯定感へとつながる。力のあるこの子たちにそれをやってはいけない。順位アップの賞賛はもとより、記録向上や頑張り、苦難を乗り越えたことをこそ讃え、達成・成就を一緒に喜ぶことが親の喜びの本質ではないだろうか。

(3)「欠点を叩かない」…欠点は性癖ともいう。叩いてもなくならない。環境が変わるとそれが自分の生きる術になることさえある。マイナスの性癖を認識させることは大切だが、良い性癖をたくさん見つけ、褒め、伸ばしてやることのほうが重要。

 

 余談ですが…そうして育てられたこの子たちの10~16年後に、子どもが好きで子どもに関わる仕事に就きたいと思ったときに、躊躇なく教員を選んでもらいたい。そんな職員室を職員と一緒に築いていきます。



4 今後の方針

 2学期末の学校だよりでも触れましたが、やはり県内全域、というか全国的に教職員の不足が顕著にみられます。町教委が人材を揃えるためにがんばってくれていますが、本校でも昨年度より更にギリギリで学校運営せざるを得ない状況です。どの職種でも人口減による人材不足が叫ばれる中でも、教育現場がそうであってはならないと痛感します。ですから、次の近い教職員世代のために、自分や家族を犠牲にしない、それを当たり前としない、働きやすく余裕を持って子どもと対話できる魅力ある労働環境づくり…は緊急的な課題です。

 しかしそれはこの立場にいるから危機感を感じるのでしょう。職員の中には、華やかだった各種行事を元に戻すべきと考えている人は少なくありません。それも致し方ないことで、この駒寄の子どもたちに向き合い教育活動を活性化・充実させることは、活躍や成長に寄与することができ、なおかつ教師としての喜びを満喫することができます。このサイクルは優れた教師を育てるための大切な役割を果たしています。特に本校は子どもがとても素直でやればやるだけ応えてくれますし、保護者のみなさんの教育への関心が高くて職員の後押しをしてくれています。ですから、行事を整理する、止める、変更するなどの提案は本校で職員からは聴かれません。一方的に私が整理している感じです。全国的に教育の見直しが行われ、どの学校でも改革が進んでいる理由は、新しい教育への転換と教職志望率の低下という、どちらも危機的な状況にあって大きな改革をせざるを得ない土壇場にあるからなのです。その危機感も職員と共有していければと思っています。

 そこで、これまでご覧いただいたように、本校では、今年度から令和7年度までの3年間をかけて、業務改善を図りながら子どもや保護者に満足いただける学校づくりに取り組んでいます。以下に来年度の変更箇所のいくつかを示します。

 (1)部活動のスリム化…今年度は体育系部活動について整理させていただきました。来年度は文化系の部活動についても同様に整理致します。具体的にはバンドフェスティバルへの参加を辞退いたします。クラブとしては存続しますが、部活動の部分をどうしていくのかは、今年度にある程度の方向性を決め、新年度に決定します。

 (2)「歯磨きタイム」…機を見て実施します。ただし、感染症ありきの新しい学校生活習慣を構築していくなかで、かつてのようにビデオをみながら全員一斉に歯磨きすることはしません。給食後に①歯磨きの音楽を3分間流します。②必ず全員が歯磨きをする時間ではありません。自分の健康は自分で守るという観点から、矯正などで治療中の場合は友だちに流されずに主体的に歯磨きしてくれることができるようになることを願っています。なお、現在のように感染症流行期には、この歯磨きタイムも見あわせる時期を設けることをご承知おきください。具体的な開始時期や準備等については養護教諭よりおたよりでお知らせします。一方で、現状でも歯磨きを妨げるものではありません。上記のように、矯正中や磨かないと気持ち悪いなどの理由がある場合は昼休みに磨くことを推奨します。

 (3)氏名表記…日常的に学校のICTを利用して配布物に使用するのは常用漢字とさせていただきます。ただし、お子さんが書くときの字は常用漢字表外字(戸籍で使用される字体)であってもかまいません。もちろん、指導要録や卒業証書などの公文書は戸籍に記載されている文字を使います。通知表は公文書ではないので常用漢字になります。ご理解いただきますようお願いします。

 (4)「学校公開」…従来の学校公開ではないので、名称は変わる予定です。これまでの学年行事を整理して10/22の一日で全学年実施します。学習参観は特に設けませんが、兄弟関係の待ち時間に普通の授業を参観することができます。休み時間の様子も是非ご覧ください。ご一緒に遊ぶのもかまいませんが、本気でやるとケガにつながるのでご注意を。

 (5)「通知表」…新しい校務支援システムで集計し、デジタルで配信します。いつでも見られます。1,2学期は面談があるため、所見はありません。なお、テストは自動採点システムを導入します。

 

 

5 令和5年度からの駒小ブラッシュアップ計画

   今年度から3年間の更新点を以下にまとめました。

計画上

※この表に示していなくても、状況に応じて変えていく場合は都度お知らせします。

 なお、2/29本年度最後のPTA運営委員会で、「デジタル化といってもデジタル環境が整っていないなどして、ついていけない保護者もいる。新しいものには丁寧に解説をしてもらいたい」という建設的な意見をいただきました。来年度からあれこれ刷新される予定です。解説の充実とともに、サポート窓口の担当を複数決めておきたいと思います。ご理解・ご協力をお願いします。山崎

※参考

R6校時表

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R5 職員組織.pdf 91KB | 2023-05-09 16:31:49 91KB 2023-05-09 16:31:49
R5改定 駒寄小いじめ防止基本方針.pdf 10MB | 2023-05-02 13:03:30 10MB 2023-05-02 13:03:30
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